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次世代省エネルギー基準をベースに狭小敷地で建てるエコハウス
ワンルームのLDKはこの家の主室。3.4mの吹抜けの効果で10坪とは思えない開放感がある
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2017.05.22

次世代省エネルギー基準をベースに狭小敷地で建てるエコハウス

50㎡の旗竿地に建つ木造3階建て。エネルギーを研究している夫婦が住む、外断熱、二重窓、太陽光発電などを導入した高気密・高断熱住宅

TRIP
61

1999年に結婚して以来、ご主人が学生時代から住んでいる家で暮らしてきたYさんご夫妻。結婚当初から建替えを希望していたが、忙しさに取り紛れて時が経ち、そのままに。重い腰をあげたのは、東日本大震災がきっかけだったという。
 

物件データ 所在地/東京都足立区
面積/78.18m²
リノベーション竣工年月/2013年2月
設計/杉浦宏幸(杉浦事務所)www7b.biglobe.ne.jp/sugiuraoffice

「本棚がいくつも倒れ、散々な状態。その上、この地域が液状化危険地域だということが分かったのです」と奥さま。実はご夫妻は共にエネルギー関連の研究者。建替えにあたっては、まず断熱にこだわり、省エネ住宅を目指した。
設計はインターネットで調べ、狭小住宅を多く手がけ、構造も重視した家づくりを行っている建築家、杉浦事務所の杉浦宏幸さんに依頼。
「省エネ対策については、かなり細かいことまでリクエストしました」(奥さま)

外壁は断熱サイディング。南の屋根勾配を、効率よく日射量が得られる30度に設定し、太陽光パネルを設置
2 玄関の土間は墨モルタル金ゴテ押さえ。下足入れはシナ合板で造作。外光を取り入れながら、収納を十分に確保

断熱については、外断熱工法、高性能断熱材「ネオマフォーム」を採用し、壁・床・天井に断熱材を北海道並みに敷き込むこと。窓はなるべく樹脂サッシを使い、熱の出入りが多い大きな窓は二重サッシとし、Low- E複層ガラスを使うこと。このほか、太陽光発電パネルの設置も希望した。

壁一面に収納棚を設けた洗面脱衣室。奥に在来工法の浴室が続く
3階の寝室の南側に設けた前室は、サンルーム兼物干しスペース。人造大理石の床が、冬の日中の太陽熱を蓄熱

「インテリアは、本棚をできるだけ たくさんつくり付けてほしい、ということくらい。間取りや内装は全て杉浦さんにお任せしました」(奥さま)
 住み始めて4年。省エネ効果は計画通り発揮されているという。

2階から3階に上がる階段。軽快なストリップ階段の向こうに、天井いっぱいに設置した本棚が見える
LDKに設けた天井まで続く棚。日がよく当たる正面の棚はグリーンを飾る場所に。ベンチの下も収納になっている

「日本の一般家庭の電気使用量の平均が年間約4000kWhですが、わが家は約2200kWhに収まっています。申請はしていませんが、次世代省エネ基準をクリア。暖房や冷房に頼らない家は気持ちがいいです」と奥さま。一方、杉浦さんは、1階と3階の高さを最低限に抑え、2階に天井高が3.4m ある吹抜けのLDKを実現させ、大らかで快適に過ごせる空間をつくった。
 「不安はありましたが、小さくても居心地のいい家はできるものですね。この家で暮らし始めてから休日も家 で過ごすようになりました」(奥さま)
今は、家の中をどう飾ろうか考えるのが、日常の楽しみの一つだ。

LDKの上に設けたロフトはご主人の書斎。秘密基地のようなこもり感があり、お気に入りの場所
text_ Sayaka Noritake(colonna) photograph_ Hideki Ookura
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