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輸送用コンテナで家をつくる。外とつながる快適居住空間
石庭のような外構。ところどころに配された石や芝生の丘が豊かな景観をつくっている
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2016.07.20

輸送用コンテナで家をつくる。外とつながる快適居住空間

5基のコンテナが連なる平屋住居。明るい室内や広い庭で、空や風、緑を感じながら、ゆったりとした時間を過ごす

TRIP
51

南方向に吉野川の土手や田園を望む敷地を購入し、マイホームを建てようと決心した藤原さんご夫妻。新居の設計は、3年間探した末、徳島市で行われた建築家展で出会ったCONTAINER DESIGNの岸本貴信さんに依頼することにした。 一生に一度建てる家として、満足できるものにしたいと祈念していたご夫妻は、A4用紙4枚にびっしり箇条書きした要望書を岸本さんに提出したという。その筆頭は「40フィートの輸送用コンテナを2基使って住まいを構築したい」という遊び心溢れる内容だった。

物件データ 所在地/徳島県板野郡
面積/107.46m²
築年月/2015年3月
設計/岸本貴信
(CONTAINER DESIGN)
www.cd-aa.com
施工/アークホーム

「コンテナを、私の趣味であるバイクいじりや音楽を楽しむ場所、妻が書道を嗜む場所にしたらどうかと思ったんです。見栄えも一風変わって、面白いのではないかと考えていました」(ご主人)  ご夫妻のユニークな発想を受けた岸本さんは、「輸送用コンテナと家族が生活を営む居住スペースをどうつなげていくかが設計の課題でした」と、建物の形状や間取りを検討。導いた答えは、輸送用コンテナに加えて20フィートのコンテナに見立てた木造の箱を3基つくり、合計5基のコンテナを横に並べて住まいを計画するというものだった。

両端に40フィートの輸送用コンテナを配し、間に20フィートのコンテナに見立てた箱を3基並べて住居を構成
建物の長手方向いっぱいに庭を配置。空も広く感じられる。コンクリートの塀で外部からの視線をカット
コンテナに挟まれた路地のような玄関土間。回転式のガラス扉を採用し、半屋外のような空間に

「ある程度の距離をあけてコンテナを横に並べると、コンテナ内の閉ざされた空間とコンテナ外の開放的な空間が交互に生まれます。コンテナ内には寝室や水まわり、収納などを配し、コンテナ外は、リビングダイニングと子ども部屋にしました」(岸本さん)

庭に面したバスルーム。庭でプール遊びをしていた子どもたちが直接入浴できる。夜空を見上げながらの入浴も
子ども部屋からLDKを見る。その間にはバスルームとウォークインクローゼットが収まる

家族が集まるリビングダイニングや子ども部屋は、南北の壁が一面ガラス窓になった、外とつながる空間に。空や庭の緑が気持ちよく感じられる場になった。  「実際に住んで『快適』のひと言です。家族が長い時間を過ごすリビングダイニングが明るいのが一番うれしいですね。室内にいながら、庭と一体感が得られるのも気に入っています」とご夫妻。
 「今日もよろしくね」と毎朝、家に語りかけながら楽しく暮らすというご主人。これからの楽しみは、DIYで輸送用コンテナに音楽室をつくることだ。

白×木を基調にしたナチュラルなLDK。壁一面のガラス窓で外とつながり、開放感たっぷり
text_ Sayaka Noritake photograph_ Akira Nakamura
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