朝日や夕日、月光が水面に輝く 琵琶湖のほとりに浮かぶようにたたずむ家
リビングとデッキが同じフロアレベルで続き、湖面に家が浮いているように見える
2016.04.20

朝日や夕日、月光が水面に輝く 琵琶湖のほとりに浮かぶようにたたずむ家

リビングにいると、デッキから琵琶湖の水面が続いて見える。朝日を浴びて起き、水の音を聞きながら寝る、癒しの湖畔暮らし。

TRIP
48

「私が生まれ育った島根県の家の近くには宍道湖があり、広い湖面や湖を照らすきれいな夕日を見るのが大好きでした。だから、水のそばで暮らすのが憧れだったんです」と話すIさん。
 この家に引っ越してくる前は京都市伏見区に住み、趣味のテニスをしに行く途中、いつも車から琵琶湖の 景色を眺めては、「いつか琵琶湖のそばに住めたら…」と思い続けていたという。

物件データ 所在地/滋賀県大津市
面積/88.19m²
築年月/2014年10月
設計/㈱ダイコーホーム
http://daikohome.jp/

お子さんを育て上げ、独立させて気楽な立場になったとき、住みたいところに住もうと転居を決心。滋賀県大津市の琵琶湖畔に土地を見つけ、同じころ、雑誌広告で見たダイコーホームの家が気に入り新居の設計を相談することに。
 「ダイコーホームさんは、私が思い描いていることを話すと、その思いを汲んでイメージ通りの形にしてくださいました。なんでも相談に乗ってくれて心強かったので、家づくりのパートナーに選びました」(Iさん)
 Iさんのリクエストは盛りだくさん。明るく、あたたかな家にしたい。ゲストと楽しく集まれて、ひとりで過ごすときは癒されるリビングに。浴室は広く、十分な収納スペースも必要。生活感のないシンプルなインテリア…etc.。でも、いちばん望んだことは、琵琶湖がきれいに眺められること。

ブルーのガルバリウム鋼板で仕上げたモダンな外観。一部にスギ板をはめ込みアクセントに
ブルーのガルバリウム鋼板で仕上げたモダンな外観。一部にスギ板をはめ込みアクセントに
シューズクロークを設けてすっきりとした玄関
に。腰掛けと飾り棚を兼ねたベンチを造り付けた
シューズクロークを設けてすっきりとした玄関に。腰掛けと飾り棚を兼ねたベンチを造り付けた
リビングの一部を天井高5mの吹抜けに。ハン
モックに揺られながらのんびりと過ごす
リビングの一部を天井高5mの吹抜けに。ハンモックに揺られながらのんびりと過ごす

設計を担当した野村剛史さんは、「LDKからだけでなく、吹抜けを設けて寝室からも湖が眺められるようにしています。また、デッキから水面が続いて見えるようにデッキを斜めに設置したり、漁港が目に入らないようにしたり、湖の美しい見え方にもこだわりました。手すりは眺望の邪魔にならないよう、すっきりとしたスチール製を選んでいます」

キッチン、パントリー、洗面室、浴室を一直線で結び、コンパクトな家事動線にまとめた
キッチン、パントリー、洗面室、浴室を一直線で結び、コンパクトな家事動線にまとめた
吹抜けに面した寝室。高窓から琵琶湖が臨める。キラキラと差し込む朝日も気持ちがいい
吹抜けに面した寝室。高窓から琵琶湖が臨める。キラキラと差し込む朝日も気持ちがいい

「朝日が湖面に映りながら昇っていくのですが、それがとてもきれいで感激します。湖面に映った月もロマンチックです。琵琶湖は刻々と表情が変わって、1日ずっと見ていても飽きることはありません。そして、とても癒されます」(Iさん)  まるで湖に浮いているような家。シンプルなインテリアが、景観の美しさをさらに引き立てている。

text_ Sayaka Noritake(colonna) photograph_ Akira Nakamura

取材協力

HOMETRIP Styles of living

  • <
  • /
  • <
close
prev
next
athome
このサイトに掲載している情報の無断転載を禁止します。