古いタイル調のクロス、壁に描いたアート… 都心のマンションに個性的に住む
約12畳のリビング。壁はコンクリートにモルタルが塗ってあった躯体を生かし、北村さんに花の絵を描いてもらった
2016.03.22

古いタイル調のクロス、壁に描いたアート… 都心のマンションに個性的に住む

近くには皇居や各国の大使館が立地する都心一等地のマンション。リノベーションで利便性とオリジナリティー溢れる住まいを手に入れる

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こだわりの5.1chオーディオスピーカーで好きな音楽を聴くご夫妻。一方、二人の子どもたちは楽しそうに走り回っている。  子どもの教育環境と、ご主人の仕事場から近いことを条件に物件を探していたら、千代田区で、しかも駅から1分もかからない好立地に約88㎡の中古マンションを見つけたIさん。
 「築30年を超えていて、クローズドキッチンのある2LDKの古い間取りで暗かったのですが、広さは十分だし、リノベーションすれば、居心地よく暮らしやすい住まいになると確信して購入しました」(ご主人)

物件データ 所在地/東京都千代田区
面積/87.69m²
築年月/1984年
設計/岡田公彦(岡田公彦建築設計事務所)
http://ookd.jp

 設計は岡田公彦建築設計事務所の岡田公彦さん。知人の家を手がけて、その家が気に入っていたので依頼したという。
 「窓は南面に1 面しかなく、中廊下型で、とにかく暗かったので、間仕切り壁の目線の高さ部分を抜いてガラスをはめ、住まい全体に光がまわるようにしました。結果的にこの水平連続窓のおかげで、座っているときは落ち着き、立ち上がるとグッと開放的になるという、空間の広がりの変化も楽しめる住まいにもなりました」(岡田さん)

キッチンとリビングは腰高の壁でゆるやかに仕切り、両方のスペースに落ち着きをもたせた
キッチンとリビングは腰高の壁でゆるやかに仕切り、両方のスペースに落ち着きをもたせた
家の真ん中に位置するキッチン。ここで作業をしながら、子どもたち
の様子がわかるので安心
家の真ん中に位置するキッチン。ここで作業をしながら、子どもたちの様子がわかるので安心
玄関横にはオープンなご主人の書斎。北村さんの絵が描かれた扉の中にはエコキュートが収まる
玄関横にはオープンなご主人の書斎。北村さんの絵が描かれた扉の中にはエコキュートが収まる

「家は人生で一番高価な買い物。こだわってオリジナリティーのあるインテリアにしたい」と思っていたI さん。その一つが、あちこちに見られる壁のアート。インターネットで見つけたアーティストの北村直登さんにオーダーし、リビングや書斎、子ども部屋などの壁に描いてもらった。多彩な画材で描いた絵画は実にダイナミックで部屋に映える。
 また、個室を仕切る壁や腰壁には、ヴィンテージの型押しタイルがプリントされたフランス製の壁紙をセレクト。歴史を感じさせる独特の雰囲気を醸し出している。

キッチンと仕切って設けたダイニングスペース。子どもたちの勉強スペースとしても使用
キッチンと仕切って設けたダイニングスペース。子どもたちの勉強スペースとしても使用

また、個室を仕切る壁や腰壁には、ヴィンテージの型押しタイルがプリントされたフランス製の壁紙をセレクト。歴史を感じさせる独特の雰囲気を醸し出している。 休日はドライブで温泉などに行くことも多いIさん。自宅から高速道路にも乗りやすく、どの方面に行くにも便利だという。  「スーパーマーケットや図書館、保育園、小学校などがみんな徒歩圏内で、公園も多く子どもを遊ばせるのにも困りません。皇居も歩いて行け、自転車の練習コースも使えるんですよ」(奥さま)  周囲には大使館も多いエリアだけに警備が厳重。治安がいいのも都心で暮らすうえで大きなメリットとなっている。

現在は兄妹で使っている子ども部屋。北村さんには鳥をイメージした絵を描いてもらった
現在は兄妹で使っている子ども部屋。北村さんには鳥をイメージした絵を描いてもらった
玄関前に位置するトイレ。上部がガラスになっているため明るい。カーテンで目隠しすることもできる
玄関前に位置するトイレ。上部がガラスになっているため明るい。カーテンで目隠しすることもできる

text_ text_ Sayaka Noritake(colonna) photograph_ Akira Nakamura

取材協力

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