バイクスペースやカフェテイストのLDK。 好きを詰め込んだこだわりの家づくり
「いつでもバイクを触れる環境にしたかった」というご主人の要望を叶えたガレージ兼玄関ホール
2016.02.19

バイクスペースやカフェテイストのLDK。 好きを詰め込んだこだわりの家づくり

趣味のバイクやサーフボードが映える、カリフォルニアのカフェをイメージ。 見た目だけでなく、家事動線や収納にも配慮した、住んで満足できる家

TRIP
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職場に近い静岡県磐田市に住んでいた石原さんご夫妻。お子さんが生まれて旧家が手狭になり、奥さまの復職後の子育てのしやすさも考えて、両親が暮らす実家の近くの浜松市に新居を建てることにした。
 家づくりの主導権は、インテリアにこだわりがあったご主人。目指したのはアメリカ西海岸の雰囲気を取り入れた“カリフォルニアカフェ”スタイルの家だ。

物件データ 所在地/静岡県浜松市
面積/144.91m²
築年月/2015年8月
設計/入戸野元張(一級建築士事務所トノ建)
www.tonoken.co.jp
白いサイディングと黒いスパンドレルを組み合わせたモダンな外観。屋根はガルバリウム鋼板
白いサイディングと黒いスパンドレルを組み合わせたモダンな外観。屋根はガルバリウム鋼板
玄関ホールには、サーフボードの置き場も。お子さんと一緒に波乗りをする日を楽しみにしている
玄関ホールには、サーフボードの置き場も。お子さんと一緒に波乗りをする日を楽しみにしている

設計は、地元の一級建築士事務所「トノ建」の入戸野元張さんに依頼。これまで手掛けてきた住宅のデザインがご主人の趣味と近かったこと、親身になって話を聞いてくれる姿勢やコミュニケーションの取りやすさが決め手 となった。
 「コンクリート打ち放しの家も考えたのですが、小さな子どももいるし、住みやすさも考慮して木造の家にしました。でも、コンクリートはどこかに取り入れたかったので、ダイニングキッチンの床に使ってもらいました」(ご主人)

土間コンクリートのダイニングキッチン。テーブルを離して配置することで、カフェ気分が高まる
土間コンクリートのダイニングキッチン。テーブルを離して配置することで、カフェ気分が高まる

一段上がったリビングの床には、コンクリートと相性の良いウォルナットのフローリングを採用。床レベルや素材を変えることで、広いLDKに動きを与え、ショップインテリアのような雰囲気をつくり出している。さらに、リビングの収納棚と階段はアール状に。
 「スタイリッシュな空間でも、部屋の一部に曲面があると、あたたかみが出るんですよ」(入戸野さん)

18畳のリビングルームは、プラレールを広げても余裕の広さ。床はウォルナットの無垢材で床暖房も装備
18畳のリビングルームは、プラレールを広げても余裕の広さ。床はウォルナットの無垢材で床暖房も装備
1階トイレ。壁はシナベニヤをブルーで塗装して、サンドペーパーでこすり、色むらを出した
1階トイレ。壁はシナベニヤをブルーで塗装して、サンドペーパーでこすり、色むらを出した

ご主人はバイクの設計者で、休日には林道ツーリングを楽しむ。「絶対に実現したかったスペースがバイクガレージ。雨の日でも夜でも、メンテナンスができる場所が欲しかったんです」(ご主人)その要望を受けた入戸野さんは、バイクガレージと玄関を一体化した広い土間を提案。サーフボードを置くスペースも設けた。
 この家になってから、家族で食卓を囲むことがさらに楽しくなったと口をそろえるご夫婦。ツーリング仲間やお客さまが訪れる機会が増え、料理を振る舞うことも多くなったという。
 「スタイリッシュな家は住みにくいと思っていたんです。この家は格好良いけど、あたたかいし、家事動線もよく考えられていてとても住みやすい。100%満足しています」(奥さま)

2階のセカンドリビングはパイン材の床。2人目のお子さんができたら、子ども部屋として使う予定
2階のセカンドリビングはパイン材の床。2人目のお子さんができたら、子ども部屋として使う予定
休日にはデッキに椅子を出して、ブランチするととても気持ちがいいそう。バーベキューコーナーも計画中
休日にはデッキに椅子を出して、ブランチするととても気持ちがいいそう。バーベキューコーナーも計画中

text_ Sayaka Noritake(colonna) photograph_ Akira Nakamura

取材協力

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