結婚後、長らく公社住宅に住まれていたKさんご夫妻は、家づくりにたくさんの構想を抱いていた。コンセプトは『COZY HOUSE = 心地のいい家』。 「家族の健康が第一なので、ふんだんに自然素材を使いたいと思いました。構造材はスギとヒノキ、床はナラの無垢材。壁・天井は漆喰に。パッシブデザインにもこだわりたい。それに、薪ストーブは絶対に欲しい」とご主人。さらに奥さまは、「キッチンから子どもたちが何をしているか見える家が希望でした。グランドピアノが置けるスペースも確保したいなって」
ふたりはいくつかの工務店の見学会に参加。しかし、なかなかピンとくる依頼先が見つからず、Kさんは建築設計事務所に依頼するのも一つの方法かもしれないと考えた。そしてホームページを検索して辿り着いたのが、HAG環境デザインだった。 当初、ご夫妻は建築設計事務所に対して敷居が高いというイメージを抱いていたが、『環境や暮らしにやさしい家づくり』というコンセプトと施工例を見て感銘を受けたという。「何か運命的なものを感じたんです気さくに相談にのってくれ、実際に建てた家も見学させてもらえました。その家がまたすばらしく、自由に家づくりができるような気がして、設計を依頼することにしました」(ご主人)
HAG環境デザインの橋口剛さん、佳代さんは、同じ子育て世代という親近感もあり、夫目線と妻目線どちらからも的確にアドバイスしてくれたという。 出来上がった家は片流れ屋根が特徴的な平屋。のびやかな30畳のLDKは、内装はもちろん、テーブルはウォルナット、食器棚はクリと家具も無垢材で特注。断熱材も性能の高い自然素材のものを取り入れた。
また、キッチンや洗面所、浴室などは北側 にまとめ、行き止まりのない回遊動線で配置し、家事や生活の利便性も工夫。そして多目的室も設け、家族の成長に合わせて可変的に対応できるように配慮した。 「まさにCOZY。居心地のいい家です。休日も以前より外出しなくなり、家で家族と過ごす時間が長くなりました」(奥さま)