のびやかに、健康に暮らす 自然素材にこだわった『COZY HOUSE』
床はナラの無垢材。壁と天井には漆喰を塗装。北側のハイサイドライトから柔らかい光が入る
2015.08.20

のびやかに、健康に暮らす 自然素材にこだわった『COZY HOUSE』

北側のハイサイドライトからはやさしい光が入り、風通しも良好。 自然素材とパッシブデザインが相まった、気持ちのいい住まい

TRIP
40

結婚後、長らく公社住宅に住まれていたKさんご夫妻は、家づくりにたくさんの構想を抱いていた。コンセプトは『COZY HOUSE = 心地のいい家』。  「家族の健康が第一なので、ふんだんに自然素材を使いたいと思いました。構造材はスギとヒノキ、床はナラの無垢材。壁・天井は漆喰に。パッシブデザインにもこだわりたい。それに、薪ストーブは絶対に欲しい」とご主人。さらに奥さまは、「キッチンから子どもたちが何をしているか見える家が希望でした。グランドピアノが置けるスペースも確保したいなって」

物件データ 所在地/長崎県大村市
面積/113.65m²
築年/2015年4月
宅地造成/HAG環境デザイン
www.hagkankyo.com
片流れ屋根が特徴的な外観。外壁は鹿児島のシラス台地の火山灰が主原料の「白洲そとん壁」

ふたりはいくつかの工務店の見学会に参加。しかし、なかなかピンとくる依頼先が見つからず、Kさんは建築設計事務所に依頼するのも一つの方法かもしれないと考えた。そしてホームページを検索して辿り着いたのが、HAG環境デザインだった。 当初、ご夫妻は建築設計事務所に対して敷居が高いというイメージを抱いていたが、『環境や暮らしにやさしい家づくり』というコンセプトと施工例を見て感銘を受けたという。「何か運命的なものを感じたんです気さくに相談にのってくれ、実際に建てた家も見学させてもらえました。その家がまたすばらしく、自由に家づくりができるような気がして、設計を依頼することにしました」(ご主人)


玄関を入ると木の香りが。床はスギ、下駄箱はアガチスの無垢。三和土には大谷石が使われている
玄関を入ると木の香りが。床はスギ、下駄箱はアガチスの無垢。三和土には大谷石が使われている
北欧テイストのリビング。壁面TVボードの裏はウォークスルークローゼットになっている
北欧テイストのリビング。壁面TVボードの裏はウォークスルークローゼットになっている

HAG環境デザインの橋口剛さん、佳代さんは、同じ子育て世代という親近感もあり、夫目線と妻目線どちらからも的確にアドバイスしてくれたという。  出来上がった家は片流れ屋根が特徴的な平屋。のびやかな30畳のLDKは、内装はもちろん、テーブルはウォルナット、食器棚はクリと家具も無垢材で特注。断熱材も性能の高い自然素材のものを取り入れた。


リビング続きに和室とピアノを置いた音楽室。引き戸を閉めれば、どちらも完全個室になる
リビング続きに和室とピアノを置いた音楽室。引き戸を閉めれば、どちらも完全個室になる
テーブルはウォルナットで特注。木の格子の窓から、庭の緑が透けてきれいに見える
テーブルはウォルナットで特注。木の格子の窓から、庭の緑が透けてきれいに見える
連弾を楽しめる音楽室は、建具も防音性。天井も吸音のつくりで遮音対策ばっちり
連弾を楽しめる音楽室は、建具も防音性。天井も吸音のつくりで遮音対策ばっちり

また、キッチンや洗面所、浴室などは北側 にまとめ、行き止まりのない回遊動線で配置し、家事や生活の利便性も工夫。そして多目的室も設け、家族の成長に合わせて可変的に対応できるように配慮した。
 「まさにCOZY。居心地のいい家です。休日も以前より外出しなくなり、家で家族と過ごす時間が長くなりました」(奥さま)


浴室の壁はご主人の要望で青森ヒバに。香りがよく、水に強い。防虫、防カビ効果もある
浴室の壁はご主人の要望で青森ヒバに。香りがよく、水に強い。防虫、防カビ効果もある

text_ Sayaka Noritake(colonna) photograph_ Akira Nakamura

取材協力

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