他の人と同じような家は絶対に嫌。オリジ ナリティが感じられる家を建てたい、と話し合っていた栗田さんご夫妻。一昨年の春、奥さまの実家の裏の土地が売りに出ると、すぐに購入。家づくりの参考にインターネットや雑誌でいろいろな家を見ていく中で目に留まったのが、アメリカ西海岸やハワイの雰囲気漂うサーファーズハウスだった。さらに調べていくと、静岡県裾野市に奥さま好みのサーフスタイルのレストランがあることを知り、早速訪問した。
「そこはまるでハワイにいるような建物とイ ンテリアで、まさに私が思い描いていたものでした。こんな家を建てたいと、店長に設計や施工を担当した地元の工務店、富士ホームズデザインを紹介してもらい、会いに行きました」(奥さま) 富士ホームズデザインの代表の村松さんと建築家の上総さんと話を重ねる中で、続々と出てくる新しいデザインのアイデアや、想像力の豊かさに感心したというご夫妻。なんの迷いもなく、設計を依頼することに。
新しい住まいへの希望は、「玄関ドアは赤に、吹き抜けのある開放的な空間と大きなアイランド型のキッチン。趣味のバイクを置けるガレージも欲しいと伝えました」(ご主人) 完成したのは、1階のLDKから2階のフリースペースまでが吹き抜けでつながるダイナミックな住まい。そこに海風で経年劣化したようにエイジング加工を施した梁やアイアンの階段、清涼感のあるブルーのタイルのキッチンなどが配されている。
「のびのびとした、気持ちのいい家になったと思います。この家に住むようになって、DIYなど手づくりにも俄然興味を持つようになりました。仕事が終わって帰ってくると、流木を削ってディスプレイする小物をつくったり、プランターにペイントしたり…、楽しいことがたくさん待っています」(ご主人) 休日は愛車のハーレーダビッドソンに股がってグリーンショップ巡り。気持ちいい風を感じながら、インテリアのブラッシュアップをあれこれ考えている。